ハコスカの12年ぶりの車検に向けて、自分でできることは自分でやってみる!
これまでのところ、無事にガソリンタンク洗浄を終え、12年ぶりのエンジン始動(火入れ)もできたので、今回は「ブレーキ強化・整備」。
12年間放置したハコスカのガソリンタンクを洗浄 12年間放置したハコスカのエンジン始動(火入れ)全記録念願だった「MK63ベンチキャリパー&S130Zスリットローター装着」を行います。
もくじ
12年間放置したブレーキを強化・整備するまでの全記録
12年間、エンジンをかけず放置してしまったハコスカ。
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ハコスカの運転席に座り、おそるおそるブレーキを踏んでみる。
「あれっ、普通じゃね、ブレーキ!」
再び、2、3回ブレーキを踏んでみると…。
「スコンっ」
本当に音がしたかのように、気持ちがいいほどブレーキが抜けちゃいました💧(笑)
12年間放置したから当然と言えば当然か…。
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現在の仕様と、やりたいカスタムは次の通り。
- トヨタ 4ポット キャリパー(おそらく、ハイラックス等)
- ハコスカ純正ハブ&ハコスカ純正ローター
- ハコスカへ念願だった「MK63ベンチキャリパー&S130Zスリットローター」を取付
- フロントにシャドーホイールを履きたいため、ハコスカ純正ハブからS130Zハブへ変更
- Mk63ベンチキャリパーのパッド交換
- フロントバックプレートの塗装剥離&再塗装
オークションで手に入れた「MK63ベンチキャリパー」
今回装着する「MK63ベンチキャリパー」は数年前、某オークションで手に入れたもの。
何気なくオークションサイトを見ていると、たまたま程度の良いMK63キャリパーが出品されているのを発見✨
しかもベンチキャリパー!(ソリッドよりベンチの方が良いと思ってる素人(笑))
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自分勝手な思い込みもあり、どうしてもどうしても欲しくなってしまい、悩んでいるうちに終了時間が迫ってきて…。
終了する1分前、お酒の力もかりながら勢いで入札!
「よっしゃー!」
と思いきやすぐさま高値更新💧
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再び高額入札⇒高値更新⇒高額入札⇒高値更新というループに見事にはまり、
「いくとこまでいってやれー」
と、もはや意地と酔っ払い入札(笑)
気がつけば「㊗あなたが落札しました!!!」と。
その落札金額を改めて見たとたん、思いっきり酔いがさめました(笑)
そんなわけで、清水の舞台から飛び降りる勢いでゲットした「MK63ベンチキャリパー」。
なので、ずっと装着したかったのです!
ブレーキキャリパーの取り外し
まずは、今、取り付けているブレーキキャリパーの取り外しから。
このキャリパーは、おそらく、トヨタハイラックス 4ポットキャリパー。
ハコスカ純正ローターにポン付けでき、現行のブレーキなので部品の供給も気にしなくていい。
しかも4ポットなのでそこそこブレーキは効いていたような…。
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ハブキャップ(メッキ仕様)を、キズがつかないように左右少しづつマイナスドライバーで外し、中のワリピンやナット、ベアリング等を外します。
ベアリング等は、また使うかもしれないので丁寧に汚れやキズがつかないように外しました。
外見はサビサビのわりに、ハコスカ純正ハブ&ローターがすんなりと外れてくれてよかった!
ただ、外して持つ時、想像以上の重たさに危うく足の指がつぶれそうでした💧
本当に重いので注意してくださいね。
ハコスカ純正ハブ&ローターが外れると、バックプレートが見えます。
ストラットのシャフト部分も、グリスまみれのおかげ?で比較的綺麗でした✨
バックプレートの古い塗装を剥離&再塗装
今回、せっかくなのでバックプレートも外し、古い塗装の剥離&再塗装してみることに。
このバックプレート、たしか以前、4ポットを装着する為に1/3程度サンダーで切った記憶がある。
古い塗装をスクレッパーで、ゴシゴシゴシ…
やはり、サビが出ている箇所は綺麗にならない…。
そこは困った時のサンダーで、削りまくってやりました(笑)
こんな時にやっかいなのが几帳面なA型。
サビが残るとイヤなので集中して念入りにサンダーで削っていると、気がつけば早や1時間💦
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でも「今後この作業をすることはないかも」と思うと、少しでも丁寧にしておきたい気持ちに(笑)
剥離後、ホームセンターで艶消しブラックを買ってきて、サクッと自家塗装。
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S130ZハブとMk63ベンチスリット入りローターの組み付け
次に、新品購入した、S130ZハブとMk63ベンチスリット入りローターの組み付けです。
やはり重要保安部品のブレーキ、念には念を入れて。
ハブとローターを組み付けるボルトは、近所のおじちゃんにインパクトレンチを借りてしっかりと締め付けました!
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このハブのベアリングに塗るハブグリスの塗り方にはちょっとしたコツがあります。
素人的には、
「適当に塗っといたらいっか」
と思ったりしたけど、近所のおじさんにインパクトレンチを借りに行った時に、ハブグリスの塗り方を伝授してもらいました✨
- 左手の真ん中にグリスをのせ、右手でベアリングを持つ
- グリスにベアリングの隙間を押し付ける
そうすると、ベアリングの隙間にグリスがヌルっと隅々まで入っていくじゃありませんか!
少し慣れるまで時間がかかりますが「ベアリングの隙間の中へ中へ」ということを意識し、強く押し付けながら入れると自然にグリスが入っていきます。
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気づけばこの作業にも熱中してしまい、またもや時間をロスしてしまいました。
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ハブ・ローター・ベアリング組み付け⇒ナットを締め付けて完了!
ハブ&ローター&ベアリングも組み付けできたので、残るはナットを締め付けて完成。
ところが、インナーorアウターベアリングのすわりが悪いのか、どうしてもローター本体が「カチっ」と入りません💧
少し手こずりながら、右へ左へと傾けていると…
「スコんっ」
しっかりと奥までローター本体がカチッと入ってくれました✨
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後は、ナットとワリピンです。
ここで注意。
これも、近所のおじさんが教えてくれたことなのですが、このハブベアリングのところのナット、
「締めすぎ注意!!!」
なのです。
指の力で閉まるとこまでナットを締め、その後はモンキーレンチでほんの少し「キュっ!」と締める程度でOK。
「ワリピンがあるので外れはしない」とのことですが、素人の私には大発見です。
その後、ハブキャップ(メッキ)にキズがつかないように布を当てながら木のハンマーで「コンコンっ」と入れて完成です。
MK63ベンチキャリパーのパッド交換
キャリパー購入時、パット付だったのですが、そのパッドには「Racing 777」の文字が書かれてました。
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「どういうパットなんだろう??」と思い検索してみると、なんと
「プロジェクトミュー Racing777」
というものじゃありませんか!
- プロジェクトミュー Racing777
- 材質 スーパーグラファイトメタリック材
- 温度域 300℃~800℃
- スプリントからセミ耐久レースのサーキット専用パッド
しかも、定価は25,000円以上でした!!!
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「300℃にならないと、ブレーキが効かないってことか??(笑)」
「車庫を出たときにブレーキが効かないかも」
ちょっと不安になったので、再び同じプロジェクトミューのMk63ベンチ用を検索してみることに。
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- 「MK63キャリパー ベンチディスク用プロジェクトミュー NS-C」9126円(税込)
- 温度域 0℃~400℃
- 市街地から高速走行用
- 車検対応
早速、Amazonで注文。
受注生産で2~3週間かかるとのことでしたが、1週間で届きました!
届いたのがこちら。
もともと付いていた「Racing 777」から「NS-C」に無事交換完了。
ローターへのキャリパー組み付けで悩む
さあ、いよいよ、ローターへキャリパーの組み付けです。
キャリパーをローターに当てて、組み付けようとすると…
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何度やっても、入る余地はなく…しばらく放心状態のオレ。
パッドも、前の「Racing 777」をつけてた時はローターに入ったのに、「NS-C」に替えてからローターに入らない💧
考えても前に進まないので、とりあえずキャリパーからパッドを外し、新(NS-C)と旧(Racing777)を並べてみる。
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並べて比べると、新品パットと使用済パットの違いで一目瞭然!!!
厚さの違いはわかったけど、
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素人オヤジには、悩みはつきません💦💦💦
- 以前、古いパットのMK63ベンチキャリパーはパッドが少し消耗してたため、パットとパットの隙間が大きく、そのまますんなりローターにキャリパーが入った。
- 新しくパットを新品に替えたMK63ベンチキャリパーは、パットが新品なのでパットとパットの隙間が小さく、ローターに入れようとしてもローターが入る隙間が無いため入らない。
いろいろ検索してみると。
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もう一度、MK63ベンチキャリパーをよく観察してみた。
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つまり、こういうことです。
- 以前、MK63ベンチキャリパーを使用していた際はパッドが消耗していたため、ブレーキを効かせてない時でもパットはピストンに押されて少し出ている状態。
- このピストンで押されてパットが少し出ている状態でパットを新品に交換したら、ピストンを引っ込めてあげないとローターには入らない!
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そこでまた検索。
出た答えは、はい、「万力」です(笑)
すぐさま、近所のおじちゃん師匠(もう師匠と呼んでいる✨)に小さい万力を貸してもらうことに。
MK63ベンチキャリパーに古いパッドを入れ、パットとパットの隙間を広げるように、万力の力でパットをキャリパーの本体へ少しづづ力を加え、両側を締め付けていきます。
そうしていると、キャリパー両側ピストンが完全にキャリパー内に引っ込んで、パットとパットの隙間も大きく確保できました。
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嬉しいです!隙間が広がってくれて。
誰もが知っていたり出来ることかもしれませんが、素人の私には大きな前進!
知識や経験がないため、こんな些細なことでも自分が悩み・考え・出来ると、めっちゃ嬉しいのです٩(ˊᗜˋ*)و
苦労した締め付け完了
パットとパットの隙間も大きくなったところで…。
ローターにキャリパーを入れてみると、「サクっ」と入りました。
MK63専用取付ボルト(亀有エンジンワークス)で締め付け完了です。
完成したとところで改めて外見を見ます。
MK63ベンチキャリパーと、スリットの入ったローターがイカしてて、ニヤケずにはいられません(笑)
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MK63ベンチキャリパーとS130Zハブのクリアランスも抜群です。
こうなる運命さえ感じます(笑)
参考に、「MK63ベンチキャリパーとハコスカ純正ハブ」と比較してみました。
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私は念願の、「シャドーホイール」を履かせる予定です。
12年間放置したブレーキ強化・整備 まとめ
作業に使用したもの
- MK63ベンチキャリパー(程度の良い中古品)
- S130Zハブ(新品)
- S130Z用MK63ベンチロータースリット入り(新品)
- S130Zハブ用ベアリングセット(インナーベアリング・アウターベアリング・オイルシール)(新品)
- Mk63用 プロジェクトミューNS-Cパット(新品)
- MK63キャリパー取付ボルト(新品)
- サンダー
- 艶消しブラックスプレー
- ハブグリス
- インパクトレンチ(近所のおじちゃん師匠より借りた)
- 小さい万力(近所のおじちゃん師匠より借りた)
作業してわかったこと
- ハブとローターの組み付けボルトは、インパクトレンチでしっかりと締めること。
- ハブベアリングのグリスは、ベアリングの隙間にしっかりと入れること。
- ハブ&ローターを取り付けるハブベアリングのとこのナットは「締めすぎ注意!!!]
- パット交換時、キャリパーのピストンが出ている時は、「万力」を使用。
- 悩んだら「すぐ検索」
- 素人でも自分でできた時の喜びは「サイコーです♪」