ハコスカの12年ぶりの車検に向けて、自分で整備できることは自分でやってみる!
前回、無事にガソリンタンク洗浄を終えたので、今回は「12年ぶりのエンジン始動(火入れ)」。
12年間放置したハコスカのガソリンタンクを洗浄もくじ
12年放置したエンジンが始動するまでの全記録
12年間、エンジンもかけず放置してしまったハコスカ。
「こりゃ、ホンマ、エンジンかかるようになるんかー⁇」
そう思っても、後悔あとを絶たず。
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12年間放置に至った経緯
ここで、お恥ずかしい話を告白。
12年前の冬の寒い時のことです。
しばらくハコスカのエンジンをかけていなかったので、久しぶりにエンジンをかけようと、セルを回したところ…。
セルは回るけど、エンジンかからず💧
すかさず、再びセルを回す。
hako-star
なんだか焦ってきて必要以上にアクセルを踏んだところ、もう、うんともすんとも言わず…。
俗に言う、「カブって」しまい結局はエンジンかからなかったんです。
寒いのと心が折れたことで、そのままの状態ではや12年間。
まずは現在のエンジンの状態を観察
イヤな予感はあるものの、心新たにセルを回してみました。
「キュルキュルキュルルルルー」
セルは回れど、やっぱりエンジンかからず…
hako-star
12年前カブったまま、エンジンかからず放置してたのに、今かかるはずもないか(笑)
気を取り直し、ここから、少しずつ原因を探ってみることに。
- セルは回る
- ガソリンタンクは洗浄済
- 燃料は、電磁ポンプ(エンジンルーム設置)の動く音がしてるのでOK
- ソレックスキャブレターのフタを開けてみると、ガソリンが全くきていない!!!
ということは、燃料フィルターに…。
hako-star
ここで、ガソリンがエンジンルームまで来ていないと推理しました。
電磁ポンプは音がして動いてる。
ということは、前回ガソリンタンクを外して洗浄したので、燃料タンクに空気が入ってて、うまく燃料がエンジンルームにきてないんじゃないかという結論に。
ガソリンがエンジンルームまできていない
ここでいいことを思いつきました✨
hako-star
そこで電磁ポンプ手前のホースを外し、ホースを口にくわえ、無我夢中でガソリンを吸いまくってみました。
しばらく吸ってると、少しづつガソリンを吸い寄せている感じはあるけど、まだこない…。
一気にやると息が続かないので、度々休みながらハコスカのためにガソリンを吸いまくった!!!
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と思ったのもつかの間、ガソリンが勢いよく口の中へ💧
口の中がガソリンまみれ。
すかさず口にふくんだガソリンを吐き、近くにあったアクエリアスで高速うがい!
が、時すでに遅し。
一気にガソリンがきたので焦って…。
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嬉しいような悲しいような気持ちのまま、ガソリンの匂いに酔いつつ作業は中断。
少し心が折れたので(笑)早めに家に帰り「ガソリン 飲んだ」で検索してみました。
検索結果にはあまりにも心配なことばかり書いてあったので、さらに心が折れて焼け酒で喉を消毒し、その日はふて寝(笑)。
電磁ポンプが壊れてるかも?
次の日、少し冷静になって考えてみる。
- ガソリンがエンジンルームの電磁ポンプまでこない
- 電磁ポンプは音がしている(カチカチカチ)が、燃料フィルターまでガソリンがこない
- まさか…電磁ポンプが壊れてる??
ニスモ電磁ポンプ&燃料フィルターを交換
数日後、きたきた、新品ニスモ電磁ポンプ!!!
ちまたではミツバの電磁ポンプが良いと言うが、どこらあたりが良いのかわからない(燃圧の関係かな(笑))
届いた電磁ポンプを早速交換してみました。
燃料フィルターも古いので、一緒に交換。
さあ、電磁ポンプor燃料フィルター交換もできたので、いざセルを回す!
「キュルキュルキュルルルルー」
セルも今までと違って勢いよく回る感じで、電磁ポンプも新品のような音と動き(笑)。
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電磁ポンプで吸われたガソリンが勢いよくフィルターを通り、ソレックスキャブレターに向かっていく。
「さあ、エンジンよ、かかれー」と2、3度セルを回しながら試みるも、全くかかりませんエンジン💧
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再び、悩める子オヤジ状態に(笑)
まさか、デスビの番号が違う?!
もう一度、冷静になり各部を点検してみることにしました。
- セルはOK
- 燃料はOK
- あとは点火??
このあたりは12年前から同じで外したりしてないはず。
はず…
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デスビのプラグコードからプラグまでのコードの順番が間違ってないか確認しました。
①番、⑤番、③番…
「あ、違う!!!デスビの順番が違う…」
デスビに差すプラグコードの順番が明らかに間違ってた!
プラグコードを外して掃除した後、デスビに差す順番を間違えるとは…さすが素人(笑)
再び、参考書を見ながら確認。
段ボールに書いて理解しながら、正式なプラグコードの順番にそろえました。
再再再び、セルを回してみる。
「キュルキュルキュルルルルー」
「ガボっガボっガボっボボボボぉー」
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12年ぶりにハコスカのエンジンが始動!
長年の眠りから覚めたエンジンに火が入り、ついに目覚めてくれました✨
サイコーです!感謝!
2、3回アクセルを踏んで吹かしあげます。
サイコーです!感謝!(リピート)
しかも、ソレックスキャブレターは思いっきりカブッてますが(笑)
でもやっぱり、嬉しいです!
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プラグを根性焼きする
さらにプラグをチェックしてみると、思った通りガソリンでベッタリ濡れている状態。
1本づつバーナーで根性焼きです。
ゴム手袋しかしてなかったから、プラグの高温に耐えきれずプチヤケド💧
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ソレックスキャブレターの調整
翌日、12年ぶりのエンジン目覚め(火入れ)を堪能したところで、最悪にカブッているソレックスキャブレターの調整です。
調節といっても、そこは素人。
難しいことはできませんが、自分なりに調べてやってみることに。
キャブのあまり調子の悪さに笑いがでるほど。
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このソレックスキャブレターは、20年ほど前に、大阪のハコスカ専門店ラバーソウルで新品を購入したもの。
外見も比較的綺麗です。
恐る恐る、キャブのカバーを1つづつあけて、ジェットを確認してみることに。
各ジェットの外見はそんなにヤレてなく、一応、穴が詰まってないかどうか、口に含んで吹いてみました。
3機あるうちの2機目のジェットを吹いてみると…
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吹いても吹いてもうんともすんともいわん、このジェットだったか…。
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キャブクリーナーを吹けど、全然貫通しない。
普通の針金はあるけど、これじゃ刺さらないし。
倉庫の辺りをキョロキョロと見回すと、ありました! ちょうどよさそうなものが!
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倉庫に米の袋があって、その米袋のひもについてる荷札をとりつける細い針金。
ジェットの穴に差すと。
はい、㊗貫通!
やっぱりオレって、ツイてる(笑)
貫通させたジェットを戻し、他のジェットも全て確認してから再びセルを回すと…。
「ガボガボガボオオオオオー」
さっきとは明らかに違う、いつものソレックスキャブレターの吸気音が戻ってきました✨
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とりあえず、12年ぶりに我がハコスカのエンジンが目覚めました!
12年ぶりのエンジン始動(火入れ)作業 まとめ
作業に使用したもの
- ニスモ電磁ポンプ(新品)
- 燃料フィルター(新品)
- 荷札の細い針金(ジェットの穴を貫通させるため(笑))
- バーナー(プラグを根性焼きするため)
作業してわかったこと
- 12年間もハコスカを放置してはいけない(笑)
- 機械は消耗品(電磁ポンプ等)
- プラグコードなど、正確に差していることをまず確認
- ガソリンは口に含むのもダメ、ましてや飲んではいけません(笑)
- 荷札の細い針金は、工具箱へ入れておく(笑)